現在は、紫外線の有害さについて広く知られていて、日やけ止めを一切使わないという方のほうが少数派となりましたね。
UVケア商品が世界で初めて一般販売されたのは、今から70年前の1944年だそうで、意外にも、長い歴史を持ちます。もちろん、当時は、今では常識な「PA」や「SPF」といった、効果を数値化されたものではなかったようですが、太陽光の研究が進むにつれ、その効果や、使い心地なども改良・改善されていきました。
今では、クリームタイプに、ジェルタイプ、スプレータイプなど、使い方や使い心地など、種類も豊富。
今回は、日焼け止めについて、徹底的に調べましたので、まだまだ続く〝夏日〟を、健やかなお肌で乗り切るため、お役立てくださいね。
日焼け止めの種類によりますが、なるべく使い分けたほうが良いです。
明確に表示されている商品であれば、下記のように捉えてOK!
効果の高い日焼け止めは、それだけ、刺激性が高い可能性があります。
顔とカラダで使い分ける、シチュエーションによって使い分けるなどの工夫で、肌トラブルを出来るだけ回避しましょう。
今はいろんなタイプの日焼け止めが開発され、なるべく低刺激で効果が高い商品も数多くありますが、肌に合うレベルのものを使うのが一番です。
日焼け止めには大きく分けて2つのタイプのものがあります。
それぞれに、メリット・デメリットありますので、使い分けの参考にしてくださいね。
お肌に紫外線が浸透するのを防ぐタイプの日焼け止めです。「吸収」というと、少し不安になりますが、〝吸収剤〟そのものが紫外線を吸収するので、お肌には浸透しないという仕組みになっています。
- 塗ったときに白くなりにくく、サラッと使い心地が良いのが特徴です。また、紫外線B波を防ぐ効果である、SPF値を高くしやすいため、〝SPF50〟など、高SPFの商品に良く使われています。
- 紫外線を吸収させ、熱エネルギーに変換させることで、肌への浸透を防ぐのですが、この化学反応が、肌へ大きな負担を与えるとされています。 そのため、肌が弱い方や敏感肌の方は肌荒れを起こしやすくなります。
紫外線を反射・散乱させて紫外線がお肌に届かないようにするタイプの日焼け止めです。
- 紫外線吸収剤に比べて、肌にやさしいものが多いです。
- 酸化チタンや酸化亜鉛などの、白色の無機粉末を使用しているため、肌に塗ったときに、「白浮き」して見える場合があります。紫外線吸収剤と比べると、UVカット効果は穏やかです。

- PA(ぴーえー)
- 「Protection grade of UVA」の略で、紫外線A波を防ぐ効果を示すものです。
紫外線A波は、肌の奥深くまで入り込むため、光老化(シミ・シワなど)や、黒くなる日焼けの原因となります。
PAに続く「+」の数で、その効果を示しています。
(「+」の数が多いほど、効果は高い。最大「++++」まで) - SPF(えすぴーえふ)
- 「Sun Protection Factor」の略で、紫外線B波を防ぐ効果を示すものです。
紫外線B波は、お肌の表面を赤く、ヒリヒリさせる日焼けの原因となります。
SPFに続く数字の高さで、その効果を示しています。
(〝SPF2~50+〟で表示)





- 日常生活
- ◎紫外線散乱剤使用や、吸収剤不使用、ノンケミカルと表示されているものを使う
- ◎洗濯物干し、近所への外出(お買いものなど)程度であれば、
SPF15~20、PA++くらいの、それほど強くないものを使う - ◎日焼け止めを塗ったことに過信せず、帽子、日傘なども取り入れて、紫外線を防御する
- レジャー・長時間、陽ざしにさらされる場合
- ◎紫外線吸収剤使用の日焼け止めを使う
- ◎SPF30以上、PA+++以上のものを使う
- ◎こまめな塗り直しを行う


どんなに低刺激な日焼け止めをつかっても肌が荒れるという方は、日焼け止めに頼らない、紫外線防御策を行いましょう。
また、日焼け止めでばっちり防げていたとしても、特に陽ざしに照らされていたな…という日は、保湿ケアを念入りに行いましょう。
夏のお肌の疲れは、秋になって響いてきます。いまのうちから、入念な〝夏バテ肌〟対策を心がけてくださいね。